ミツバチ達が蜜源の場所を仲間に教えるためにダンスを踊ることは以前記述しました。
薄暗い巣箱の中での不思議なコミュニケーション手段に驚かされましたね。
今回は、蜜源の場所を教える以外のコミュニケーション手段としてフェロモンをご紹介します。
フェロモンとは生物が体外に分泌する化学物質で一般的には同種間でのみ効果を発揮するものです。
また、多くは微量で作用するそうです。
ミツバチ達からも多くのフェロモンが発見されているそうですが、その中でも集団フェロモンと警戒フェロモンを見ていこうと思います。
集団フェロモンは働きバチから分泌されるもので新女王バチが結婚飛行(オスバチと交尾をするために巣の外に出る行動)から無事元の巣へと帰ってこられるように分泌したり、巣から出てしまった仲間が、無事に巣に帰ってこられるように使用されるものです。
また、警戒フェロモンはその名の通り危険が及んだ時に分泌するものです。
天敵のオオスズメバチを感知したり、また、養蜂現場での長期間巣を開けっぱなしにしたり、巣箱に振動を与えすぎるなどミツバチが多くのストレスにさらされ巣や仲間に危険が及ぶと判断すると警戒フォルモンが放出されてしまいます。もし、ミツバチに刺された場合、針を支える筋肉は極端に細くて切れ易く、また、ミツバチの針はギザギザの返しがついているため、無理に刺さった針を抜こうとすると毒嚢などの内臓と共に体内から抜けてしまい、そのまま毒針が刺さったままの状態になります。そして、刺さったままの針からは毒が注入され続けます。
また、抜けた臓器から警戒フォルモンが放出され周りの働きバチを引き寄せてしまいます。
ミツバチに刺された時は慎重にピンセットや毛抜きで針を抜きましょう。また、患部を洗い流して警戒フォルモンを洗い流すといいようです。
ただ、アレルギー反応などが怖いのでまずは刺されないように気をつけましょう。
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